商標登録にかかる費用は?

商標登録にかかる費用は?

商標登録を申請する際、費用はどのくらいかかる?という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、商標登録の費用について、さっくり説明してみたいと思います。

目次

商標登録の費用はどのくらいかかるの?

商標登録の費用は分かりにくいイメージをもたれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
はじめに、課金体系について見ていきましょう!

課金体系はどうなっている?

まずは下記の3つのポイントを押さえましょう!

(1)「特許庁に支払う費用」「弁理士に支払う費用」がある
(2)「商標出願時に支払う費用」「商標登録時に支払う費用」がある
(3)商標出願の際に指定する区分の数に応じて費用が加算される

特許庁に支払う費用はどのくらい?

特許庁へ支払う費用は、以下のとおりです。

■ 商標出願料に支払う費用:
3,400円+(8,600円×区分数)

■ 商標登録時に支払う費用:
(10年一括納付の場合)区分数×32,900円
(5年分割納付の場合)区分数×17,200円

例えば、1区分で、登録時に5年分割納付の場合特許庁費用は合計29,200円がかかります

弁理士に支払う費用はどのくらい?

弁理士に支払う費用は事務所によって異なります。
費用が発生するタイミングや名目も事務所によって異なりますが、概ね、出願時手数料登録時手数料(及び成功報酬)のような形で費用が発生することが多いように思われます。

少し古いデータですが、平成15年度の日本弁理士会の調査によると、商標出願の手数料(1区分指定の場合)の平均が66,989円、商標出願の謝金(1区分指定の場合)の平均が45,409円のようです。この金額の他に、商標調査や中間処理(拒絶理由通知への応答)の費用がかかる可能性があります。

拒絶理由通知への応答については、下記記事もご参考ください。

相場としては、1区分の場合、大手の弁理士事務所ですと、先行商標調査・出願から登録までのトータルで10万円~20万円のところもあるようですが、最近では、リーズナブルな料金の弁理士事務所もたくさんあり、先行商標調査・出願から登録までのトータルで1万~5万円程度で対応している事務所も増えてきているようですね。

商標登録の総額は?

弁理士に代理を依頼した場合

1区分で、登録料5年分割納付の場合、特許庁に支払う費用が約30,000円ですので、大手の弁理士事務所に依頼した場合は、総額130,000円~230,000円、リーズナブルな料金の弁理士事務所に依頼した場合は、総額40,000円~80,000円くらいになりそうですね。

自分で出願手続きをした場合

自分で出願する場合には、弁理士に支払う費用はかかりません。1区分で、登録料5年分割納付の場合、特許庁に支払う費用だけなので約30,000円程度ですね。

ただし、特許庁に出願書類を紙で持参して提出したり、郵送したりする場合には、電子化手数料という費用が発生してしまいます。電子化手数料は、1件につき2,400円に書面1枚につき800円を加えた額であり、例えば、商標出願を書面で提出したとき(商標願1枚)の電子化手数料は、2,400円+(1枚×800円)=3,200円 となります。

まとめ

以上のとおり、商標登録(1区分)する場合、特許庁費用だけで約30,000円~、弁理士費用は事務所によって10,000円~200,000円と幅があり、トータルでは40,000円~230,000円になります。

自分で出願することもできますので、あまりコストをかけられない方や行政手続きが嫌いじゃない方は挑戦してみるのもいいかもしれません。一方で、時間のない方や面倒なことがあまり好きではない方は、弁理士事務所に依頼してみてもよいかもしれませんね。

目次