商標登録、自分でやるか? 弁理士に依頼するか?

商標登録、自分でやるか、弁理士に依頼するか

商標登録を申請する際、自分でやるか?弁理士に依頼するべきか、迷っておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、商標登録を自分でやるメリット・デメリットについて、さっくり説明してみたいと思います。

目次

商標登録って自分でできるの?

商標登録に対して何となく難しそうな印象をもっておられる方も多いかと思いますが、経験のない方でも自分でできる手続きであると考えられます。実際、特許庁からも、個人の方が自ら商標登録の手続きをすることを支援するための資料やツールがたくさん提供されています。

[特許庁ウェブサイト] 
初めてだったらここを読む~商標出願のいろは~

商標登録するためには何をすればいい?

商標登録までの流れは、概ね以下のとおりです。

  1. 商標出願の書類(願書)を作成して、特許庁へ提出(出願手続き)する。
  2. 特許庁の審査を待つ。(概ね6ヶ月~1年程度)
  3. 特許庁から商標登録を認める旨の通知を受けたら、登録料の納付手続きを行う。

願書の作成ツールなどは上記の特許庁のページで公開されていますので、そちらをご参考ください。

自分でやるメリット・デメリットは?

メリット

自分でやる場合のメリットは何と言ってもコストを削減できる点ではないでしょうか。
弁理士に依頼した場合、事務所によって、かなり幅がありますが、1区分の出願で1万~20万円程度の手数料がかかってしまいます。

デメリット

ネット上で商標登録について情報が簡単に得られたり、特許庁から資料やツールが色々と用意されているとはいえ、それらの資料を読み込んで、最低限の知識を身に着けたり、ツールの使い方を確認したりするところから始める必要がありますので、忙しい方にとっては、面倒な作業に時間を取られてしまうのが厳しいと感じるかもしれません。

また、資料を読み込んで勉強したとしても、色々と疑問点は残ると思いますので、よく分からないまま進めてしまって、思っていたとおりの権利がとれなかったり、せっかく登録した商標が取り消されてしまったりする可能性も否定できません。

ちなみに、以下のような点について迷われる方が多いようです。

  • 区分や商品・役務は何を指定すればよいか
  • 文字で出願するべきか、ロゴで出願するべきか
  • ローマ字で出願するべきか、仮名で出願するべきか

下記のような記事もご参考下さい。

弁理士に依頼するメリット・デメリットは?

メリット

弁理士に依頼した場合のメリットとしては、何はともあれ、面倒な特許庁への手続きを代理してもらえる点ではないでしょうか。また、事務所や料金プラン等によって、受けられるサービスは異なると思いますが、出願の仕方について、アドバイスがもらえたり、疑問点について相談にのってもらえるかもしれません。

デメリット

弁理士に依頼した場合、事務所によって、かなり幅がありますが、1区分の出願で1万~20万円程度の手数料がかかってしまうので、やはり、コストがかかる点が一番のデメリットでしょうか。

まとめ

以上のとおり、自分でやる場合には、コストを抑えられるメリットがある一方で、面倒な作業に時間がとられてしまったり、思っていたような権利が取れなかったりするデメリットもありそうですね。

一方で、最近はリーズナブルな料金で代理サービスを提供する弁理士事務所も増えてきているようですので、時間のない方や面倒なことがあまり好きではない方は、弁理士事務所に依頼してみてもよいかもしれませんね。

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